▼金刀比羅神社▼ 石岡市国府六丁目2番1号

歴史の里石岡ロマン紀行


 金刀比羅神社(こんぴらじんじゃ)は平安時代の中ごろに平高望王が国府に着任して以来、平氏ゆかりの神社として伝承されるようになった。石岡の街中である中町の商店街通りに鎮座している神社である。江戸時代は石岡の町(府中平村)が浜街道としてにぎわっていた当時は、海の守り神として銚子より平潟へかけて海浜の方々の崇敬による講中などで賑わった。明治以降も「笠間の稲荷か、石岡の金刀比羅さまか」といわれ、毎月10日は「月の10日はこんぴら様よ、さあさ行きましょ、お祭りに」とかなりの人が集まった。

 

しかし昭和4年の石岡の大火で社殿が消失してしまい、昭和5年に伊勢大神宮古殿舎の御賜材を使い再建されたが、これも、平成12年(2000年)2月に不慮の火災で社殿を焼失し、2005年7月から2年かけて今年(2007年)9月の石岡のお祭りに合せて新社殿が完成した。新社殿は、木曽桧を使い、屋根の重厚な曲線や木彫りの彫刻、はめ込まれた彫金の上には金箔が施された。また、車いす用のスロープが付き障害者や高齢者にもやさしい構造になっている。

(2007.11.11 撮影)